北九州市民映画祭

EXHIBITION展覧会
2023.10.17
「青山真治クロニクルズ展」映画監督 青山真治の才能と熱量を体感する初の展覧会 、故郷・北九州で開催決定!

『EUREKA ユリイカ』『サッド ヴァケイション』『東京公園』他多数、ここでしか見られない貴重な遺品・作品資料から青山真治の世界観を紐解く!

 

 

 

12月2日(土)〜12月17日(日)の16日間、北九州市立美術館 分館にて、映画監督・青山真治の作品を巡る初の展覧会を開催いたします。

 

青山真治のクリエイティブの源に迫る!

 

カンヌ国際映画祭をはじめ、国内外で高い評価を受けながら、昨年3月に57歳の若さで逝去した北九州市門司区出身の映画監督・青山真治の映画関連資料を集めた展覧会です。青山がメガホンを取った数々の作品の脚本、デザイン画、美術や衣装。そして映画制作の過程を垣間見ることのできる様々な資料を通して青山映画の世界観を紐解きます。

 

青山真治が監督として手がけた作品は長編・短編を含めて約50本にも及び、映画の脚本や小説、批評、プロデュースなど、映画界で多くの足跡を残しただけでなく、映画人としての領域を超えて、音楽家や小説家、舞台演出家としても多様な活動を展開しました。

その中で宮﨑あおい、菅田将暉、甫木元空(Bialystocks)など、才能ある人材の発掘に貢献したことでも知られています。

 

 

今回、展覧会を構成するセクションの1つとして、美術デザイナー・清水剛氏がディレクションするコーナーを設け、清水氏の全面協力のもと多彩な作品群を展示します。

 

清水氏は『冷たい血』(97)で青山とタッグを組んで以降、『EUREKA』(00)、『サッド ヴァケイション』(07)、『東京公園』(11)、『共喰い』(13)、『空に住む』(20)など、ほぼ全ての作品で美術デザイナーを務めた、青山とゆかりの深い人物。

 

今回、青山映画の代表作『EUREKA』で「梢(宮﨑あおい)が庭に作った小さな墓地」を再現したものを、清水氏が本展のために特別に制作。鑑賞者が物語を追体験できるような空間が登場します。
また、当コーナー素案デッサンの原画も本展でも展示予定です。

 

 

清水氏のデザイン原画や小道具は、代表作『EUREKA』『共喰い』、初期作『冷たい血』『月の砂漠』、そして連動企画「第6回北九州市民映画祭」でも上映される『シェイディー・グローヴ』『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』など多数のタイトルよりセレクトされるほか、北九州サーガをはじめとする青山映画の北九州内のロケ地を一望できる「ロケ地マップ」 もご覧いただけます。

 

 

『東京公園』で志田光司を演じた三浦春馬氏、『共喰い』で篠垣遠馬を演じた菅田将暉氏の着用衣裳の展示も見どころの1つです。これらの衣裳が一般に公開されるのは初めてとなります。

 

制作資料のコーナーでも、TVドラマから映画、演劇に至るまで青山が手がけた作品を幅広く取り上げ、脚本やスチル写真、ポスター等を公開。まさに青山のクロニクル=年代記を一挙にめぐる展示となります。ぜひご期待ください。

 

 

想像を絶する勉強家であり、没後、読書家としての側面も広く知られるようになった青山の愛書を展覧会会場で販売いたします。こちらの売り上げは全て、今後の北九州市民映画祭運営(北九州しねま研究会)のために寄付いただくことになりました。
2023年1月より、神保町にて映画評論家・監督の樋口尚文氏が営むシェア型書店「猫の本棚」に、青山の仕事部屋に残された膨大な書籍から文庫本をセレクトした「青山真治文庫」が開設。この「青山真治文庫」は現在も根強い人気を誇っています。

 

青山監督自邸の本棚(撮影=大森克己)『青山真治クロニクルズ』(リトルモア刊)より

 

 

「自分が「こうかな、こうじゃないかな」と感じたことを淡々とやっていれば、方向性が間違っていないかぎり、どんどんにいいほうに磨いていってくれる人だった。作品をつくっている間はみんなが同じ住人になれるっていうかね、同じ時間を過ごしている気にさせてくれる人でしたね。」

インタビュー|清水 剛「青山真治クロニクルズ」(リトルモア刊行)より

 

美術デザイナー 清水剛(しみず・たけし)

1960年生まれ、神奈川県出身。『東京上空いらっしゃいませ』(90/相米慎二監督)、『八月の狂詩曲』(91/黒澤明監督)などの美術助手を経て、『電影少女 VIDEO GIRL AI』(91/金田龍監督)で美術デザイナーとしてデビュー。代表作に『地獄の警備員』(92/黒沢清監督)、『催眠』(99/落合正幸監督)、『ウォーターボーイズ』(01/矢口史靖監督)、『笑の大学』 (04/星護監督)、『ローレライ』(05/樋口真嗣監督)、『バブルへGO!!タイムシンはドラム式』(07/馬場康夫監督)、『私は貝になりたい』(08/福澤克雄監督)、『BRAVE HEARTS 海猿』 (12/羽住英一郎監督)、『リアル〜完全なる首長竜の日〜』(13/黒沢清監督)、『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(15/樋口真嗣監督)、『ひそひそ星』(16/園子温監督)、『最初の晩餐』(19/常盤司郎監督)、『マチネの終わりに』(19/西谷弘監督)、『沈黙のパレード』(22/西谷弘監督)、『リボルバー・リリー』(23/行定勲監督)など。
青山真治監督とは『冷たい血』(97)でタッグを組んで以降、『SHADY GROVE』(99)、『EUREKA』(00)、『サッド ヴァケイション』(07)、『東京公園』(11)、『共喰い』(13)、『空に住む』(20)など、ほぼ全ての作品でデザイナーを務める。

 

 

 

 

会期中、ゲストを招いたギャラリートークを開催します。

会期初日の12月2日(土)は、女優・とよた真帆氏が登壇。詳細はこちらをご覧ください。

 

 

【青山真治クロニクルズ展】

 

◇会 期

2023年12月2日(土)〜12月17日(日)【会期中無休】
10:00〜18:00(入館は17:30まで)

◇会 場

北九州市立美術館分館 リバーウォーク北九州5階
(〒803-0812 北九州市小倉北区室町1丁目1番1号)

◇入場料

一般1,300円(1,000円)、 高大生800円(600円)、小中生600円(400円)、シニア1,000円(65歳以上の方)

※上記料金は税込価格、カッコ内の金額は前売り料金です。
※前売り券はチケットぴあ(セブン・イレブン)Pコード:686-717、ローソンチケット(ローソン・ミニストップ)で販売。(11月1日(水)から販売開始予定)
※団体割引はございません。
※その他、ご不明の点については、主催者(青山真治監督の展覧会を北九州で開催する会)にお問い合わせください。都合により展示内容の一部を予告なく変更する場合があります。

【主催】

青山真治監督の企画展を北九州で開催する会

【共催】

北九州市

【特別協力】

とよた真帆

【企画協力】

スタイルジャム、清水剛、ブランディッシュ

【後援】

朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社、西日本新聞社、日経新聞社西部支社、NHK北九州放送局

【特別協賛】

株式会社スターフライヤー

 

【関連イベント】

 

「第6回 北九州市民映画祭」

会期:2023年12月8日(金)~10日(日)
会場:北九州市⽴美術館分館 4階

 
青山の代表作をはじめ、『高塔山ジャム2011』(2011年)、『赤ずきん』(2008年)、『FUGAKU』3部作(2013~2015年)などビデオ化されておらず滅多に鑑賞する事の出来ない貴重な作品まで、厳選した特集上映を行います。前売券発売中!
詳細はこちら:https://kitaqcinema.com/2023/10/17/6th-kitaqfilmfestival/

 

 

チラシデータ

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